書籍の要約

資本主義を理解してお金持ちになる確率を上げる

日本一カンタンな「投資」と「お金」の本
中桐啓貴氏著 要約

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資本主義とは

資本主義は、社会主義のように思想家の理念や理想から生まれた仕組みではない。
理想ではなく人々の現実生活での欲求が作り上げた仕組み。

欲求とは、あれこれ制約されずに自由に商売をして、稼いだ利益で暮らしを豊かにしたいこと。

つまり今の世の中は、資本主義のルールで動いている。
資本主義にはデメリットもあるけど資本主義以上のシステムがない以上、ルールを理解していかに豊かに暮らしていくかを考えないといけない。

億万長者になるチャンスがある社会

資本主義のロジックを理解するとお金持ちになる確率は上がる。
お金持ちはさらにお金持ちになる。

1801年に、当時の1ドルを株式、債券、金、現金にそれぞれ投資をして200年後いくらになったかというと、
株式:599,605ドル
債券:952ドル(長期)
金 :0.98ドル
現金:0.07ドル

株に長期投資をして、年利7%で200年経つと60万ドルになる。
これが、資本が資本を生む資本主義の考え方。

株式会社は、儲かる年もあれば、コロナ禍のように損を出す年もあるが、社会全体で長期に見ると右肩上がりに成長していくことがわかる。

経済行為の自由と生産財と財産を個人で所有できる社会だから、人間の欲求が資本主義経済を作り推進していく。
起業するのかサラリーマンになるのか、またどの職業を選ぶかは、本人の自由であり本人の努力次第で億万長者になれる社会に今は生きている。

自助努力と自己責任が伴うのが資本主義社会。

またどんな立場の人でも稼ぐことで社会の富は増えていくことになる。
企業が設備投資をして生産活動ができるのも、そのためのお金を誰かが投資をしているからだ。

稼ぐことは決して自分だけのためのことではなく社会のためになり、稼ぎたい欲望は資本主義を引っ張っていく。
稼ぎたいということは大切なことなのだ。

お金の本質

日本では、汗水たらして働いて得たお金は貴いが、投資で得たお金はあぶく銭、不労所得とネガティブな感情を持つ人がいる。

これは、19世紀初頭まで経済活動と言えば、田畑で農作物を生産することが主であったからであろうか。
産業革命以前の社会は封建制で、君主が家臣に田畑を与え、農民を縛り付けておく時代では、貨幣そのものは経済社会には今ほど重要ではなかった。

しかし、今はお金を投資することで企業活動がさらに活発になり雇用が増え社会の富が増える仕組みだ。
労働によるお金はもちろん、投資で得るお金も貴いお金なのである。

資本主義は、金儲けをする人を否定しません。
しかし、近江商人のいう、「三方よし」に代表されるように、自己の利益、顧客の利益、社会の利益が一致しないとそのビジネスは永く続かないのも事実。

投資は単なる金儲けではなく、稼ぐことは自由を得ようとすることでもある。

経済的な自立なしに人格的な独立も自由も達成できない(福澤諭吉)

投資で痛い目に合わないための知識

資本主義は富裕層ほどその恩恵を、貧困層ほど弊害を感じやすい社会。
恩恵と弊害がバランスよく反映される中間層が多数を占めないと、資本主義は不安定化する。

したがって資本主義とは単なる営利活動の仕組みではなく、渋沢栄一が「論語とそろばん」と表現したように営利と倫理は一体にならないといけない。

これは投資で儲けることは善だということに反するように聞こえるが、投資で痛い目にあわないためのこと。

投資は長期運用が原理原則だが、倫理観を見失うと短期で儲けようとしたりして投機に走ったり、株が下がった時に狼狽売りをしてしまうようなメンタルに陥るから。

リスクとは

日本人は「投資にはリスクがある」と考え、アメリカ人は「投資しないのがリスク」と考える。

資本主義とは、リスクに向き合うことで豊かに暮らすことができる社会であることは理解しておくべきこと。

投資とは、不確実な将来に向けて現在の資金を投じる行為。

5%で運用できると思って投資したら、7%運用になった、または2%運用に終わってしまったというブレをリスクと言う。
リスクとは危険という意味ではない。危険とはデンジャラスという。

アメリカ人がリスクをとって人生を送っているのは、世界中から優秀な人が集まって起業し、イノベーションをし続ける社会であるからだ。
ここでいう長期運用とは、世界株やアメリカ株のインデックスファンドのことであり、決して日本株ではない。

この本は、お師匠さんとサラリーマンのやり取り仕立てで、分かり易く解説しているので、若い人は読んでおくべき一冊。

ABOUT ME
とおる
人生のいろいろな事情を経験してきた50代。 社会に出て、最初の20年はとにかくお金に無頓着。なぜ自分がこんなことになっているのかすらわからない状態。その後約10年、生命保険代理店で法人担当の仕事を週7日で勤務。多くの経営者と接するうちに、失敗の原因が見えてきて、ビジネス書を読み漁るようになる。時々、政治や歴史書を織り交ぜながら。