書籍の要約

大富豪からの手紙 学びと感動のストーリー

大富豪からの手紙
本田健 著

アイキャッチ画像:O-DAN
資本主義のこの世界では、「お金」は非常に重要なものであり、評価はお金で示されるといっても過言ではない。
幸せな人生を歩むのに「お金」は無くてはならないものには違いない。

しかし、ただ単にあればいい、というものでもない。
親が金持ちで何不自由なく暮らせる環境に生まれ育っても、幸せかどうかは別の話だ。お金に向き合うことが大事なのだ。

『大富豪からの手紙』(本田健著 ダイヤモンド社)は、累計発行部数700万部突破の著者が書き下ろす、本格的ビジネス小説である。

本書では、大富豪であった祖父が全財産を奨学財団に寄付して亡くなり、遺族にはお金を一切残さなかったのだが、主人公である孫に「人生でいちばん大切なものを学ぶ機会」を手紙にしたためてアドバイスするストーリー仕立てになっている。

アドバイスは『9つの手紙』として書かれており、「手紙」の内容を身につけることができれば、

仕事の成功
十分なお金
良い人間関係
家族との幸せな暮らし

が手に入るようになっている。

ここでは、5番目の手紙「お金」についてピックアップしてみる。

お金の正体とは

お金とは「エネルギー」であり、善悪はない

お金は、あたかも生きているかのように、いろいろなものに変化する。
ものを買うことができるし、人を幸せにすることもできる。

そして、お金には「善悪の判断」がないから、素直に「エネルギーの強いもの」に引き付けられる。
だから、すごく良い人にも引き付けられるし、すごく悪い人にも引き付けられる。

良い人がお金を持ったら「良いエネルギー」になるし、悪い人であれば「悪いエネルギー」になるわけだ。

■お金を信頼することでその価値が成立する

みんながお金を信頼しなくなった瞬間に、それはただの紙切れになる。
国の債権がデフォルトを起こすこともあるし、戦争で紙切れになることもある。

なぜ人がお金を信頼するのかということを考えておいてほしい。
特にバブル時では、みんなが価値があると思っているのは、共同幻想に過ぎない、ということをくれぐれも忘れないでほしい。

■お金とどう付き合うかは、選択できる

(1)お金に邪魔されない人生が最低限大事

お金、それ自体では人を幸せにしないけど、お金がないことによる不便はいっぱいある。
お金があるかどうかは、人生を左右するが多くの人はお金について考えないようにしている。

「お金と向き合うのが怖いから」だ。

お金のことばかりを考えてもつまらない人生になってしまう一方で、お金に向き合わないツケは高くつく。
お金に振り回されて生活をすることになる。

では、お金持ちになったら自由になれるかと言うと、そうでもない。
お金があっても今度は、それがなくなる不安や心配に襲われる。

(2)お金をいくら持っているか、と幸せはまったく関係ない

お金から逃げずに、ちゃんとお金に向き合う必要がある。
誰かに喜ばれることが、心の一番のごちそうであることを実感してほしい。

お金と向き合ったうえで、お金との距離のバランスをとることが大事。
お金のかからないライフスタイルを選ぶ、ということもできる。

田舎で自給自足の暮らしをしてお金を使わないという選択肢もある。
お金を使わないから、お金に振り回されることもない。

ジョン・ロックフェラーという世界的な大富豪は、子供のころから収入の10%を寄付するよう育てられた。
史上最高の慈善家になった彼の個人資産から寄付した総額は、5億ドル以上にものぼると言われる。

そんな彼が残した言葉に、「私は数百万ドル稼いだが、そのお金は、私に幸せをもたらさなかった」と。
この言葉こそ、お金だけでは人間は幸せになれない証明である。

まずは、自分の人生で「お金から自由になる」ことを目指し、「本当の自由」とは何なのか本書を通して身につけてみてはいかがだろうか。

ABOUT ME
とおる
人生のいろいろな事情を経験してきた50代。 社会に出て、最初の20年はとにかくお金に無頓着。なぜ自分がこんなことになっているのかすらわからない状態。その後約10年、生命保険代理店で法人担当の仕事を週7日で勤務。多くの経営者と接するうちに、失敗の原因が見えてきて、ビジネス書を読み漁るようになる。時々、政治や歴史書を織り交ぜながら。