ファイナンス

億万長者になるのは簡単だった!① 蓄財優等生になる

参考:「1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました」
トマス・J・スタンリー著


まずは、橘玲氏が序文を寄せているのでここから見ていこう。

スタンリー氏の著書によると、アメリカやヨーロッパ、日本などの豊かな先進国に生まれた幸運を活かすならば、誰でも億万長者になれる!とある。
まずは、億万長者になる要件を我々は満たした!

スタンリーの方程式

1970年代にアメリカの億万長者を対象とした大規模調査を実施したスタンリー氏は、「期待資産額」という指標を考案した。
自分がお金持ちかどうかを知るための魔法の方程式である。

期待資産額=年齢×年収÷10

純資産※が期待資産額を上回っていれば、あなたはお金持ち(蓄財優等生)
下回っていれば、どんなに収入が多くても貧乏人(蓄財劣等生)というわけだ。
※純資産とは、金融資産や不動産資産の時価総額から住宅ローン等の負債を引いたもの

40歳で年収が600万円だと、期待資産額は2,400万円だ(40×600万円÷10)。

資産とは収入の多寡によって決まるのではなく収入と支出の差額から生み出される、とある。

お金持ちの方程式は次の通りだった。

総資産=収入-支出+(資産×運用利回り)

アメリカの典型的な億万長者が、ニューヨークのペントハウスでなく、労働者階級の暮らす下町のありふれた家に住んでいるという発見に基づいている。
日本だと六本木ヒルズではなく、我々の隣にいるのだ。そういえば、あのウォーレン・バフェットも1958年に31,500ドルで購入したオマハ郊外の住宅に今でも住んでいるらしい。

お金を使えばお金は貯まらない、という当たり前のことを愚直にやっているだけだ。

スタンリー氏は収入の10~15%を貯蓄に回す倹約を続ければ、誰でも億万長者になれると言っている。
前提として、夫婦共稼ぎだ。

日本の平均的なサラリーマンの生涯収入は、3億円から4億円と言われている。
夫婦で総額6億円として、その15%を貯蓄に回すだけで、9,000万円だ。
実際には運用に回すので、固く見積もっても1億円は不可能ではない。



専業主婦をしている世帯はお金持ちになれないということだ。(男が2倍稼げば別だけど)
橘氏著の「2億円と専業主婦」に詳しく解説があるのでこちらも読む価値あり。


データからみる富裕層

アメリカの人口は、3億2,500万人で、世帯数は1億5,000万世帯。
上位10%超5%以下の、富豪ではない富裕層の平均世帯所得は、1,600万円(2014年)
上位10%超1%以下の、平均純資産額は、1億4,000万円(2012年)となっている。

日本では、総務省統計局家計調査報告(2017年)で2人以上の勤労世帯の家計を集計している。
これによると、上位20%超の平均年収は、1,212万円。

クレディ・スイスが発表した資産額100万ドル(1億1,000万円)を超える日本の富裕層の人数は、282万6,000人となっている。
この億万長者が世帯主だとして概算すると、日本の世帯数は、5,300万世帯だから、全世帯の5.3%、20世帯に1世帯が億万長者ということになる。

クラスに1人は、億万長者の子息、息女であり、我々の隣に住んでいることになる。

今どきの富裕層のトレンドBOBOS

アメリカでは富裕層に新しいトレンドが生まれているらしい。
BOBOS(ボボス)と言って、ブルジョア(Bourgeois)とボヘミアン(Bohemians)を組み合わせた造語らしい。

典型的なBOBOSは、夫婦とも高学歴な専門職で、東部や西海岸のリベラルな都市かその郊外に居住。
経済的に恵まれている「ブルジョア」だが、金に物を言わすような脂ぎった「大富豪」を軽蔑している。
最先端のハイテク技術に囲まれ、1960年代のヒッピーのようなライフスタイルを好む「ボヘミアン」でもあるらしい。

キーワードは「COOL」であることで、

キャデラックよりプリウス
ラスベガスで豪遊するよりロッキー山脈での家族キャンプ
ミシュランの三ツ星レストランより友人たちと楽しむ近所のおしゃれなビストロ

が、彼ら彼女たちの「かっこいい」という価値観だという。

お金と幸福度

収入が増えると幸福度も上がっていくが、ある金額になるとそれ以上収入が増えても幸福度は増さなくなる、ということが様々な研究で分かっている。

日本の場合、年収800万円(世帯収入1,500万円)金融資産1億円で幸福度は変わらなくなるらしい。
これだけの世帯収入と資産があれば、世間一般の幸福な生活をするのに十分だし、お金の心配もなくなるからであろう。
(都心のタワマンや、別荘が欲しい、車はフェラーリで、マリーナにプレジャーボートを浮かべたいという人はこの限りではありませんが)

また、このような価値観は、先進国が豊かになって、隣に億万長者がいるのが現実となってきたからだ。
どこにでも億万長者がいる時代だから、収入の多寡を競うことに意味がなくなってきたのだろう。(そうなりたい)



一昔のようにお金を見せびらかすことは「ダサい」ことで「COOL」ではない。
「COOL」なライフスタイルで大切なことは「自由」であること。

経済的な自由を手に入れることこそが幸福になることの条件である。

以上のことがこの本の序文に書いてあることである。
本文は400ページ超の大作ではあるが、たったの1,815円で億万長者になる方法を教えてくれるのである。

読まない手はないでしょう!

ABOUT ME
とおる
人生のいろいろな事情を経験してきた50代。 社会に出て、最初の20年はとにかくお金に無頓着。なぜ自分がこんなことになっているのかすらわからない状態。その後約10年、生命保険代理店で法人担当の仕事を週7日で勤務。多くの経営者と接するうちに、失敗の原因が見えてきて、ビジネス書を読み漁るようになる。時々、政治や歴史書を織り交ぜながら。