書籍の要約

サラリーマン気質から抜け出す思考と習慣 投資家みたいに生きる

投資家みたいに生きろ
藤野英人氏著

アイキャッチ画像:O-DAN

この本は、投資家という職業になるための本、ではありません。
投資家みたいに生きるための本です。

将来の不安

令和元年6月、金融庁の報告書で、いわゆる「老後2,000万円問題」が話題になりました。

この報告書では、現在60歳の4分の1が95歳まで生きるという試算が紹介されています。
そして夫婦2人が95歳まで生きると、老後のお金が2,000万円不足する、という一文が駆け巡りました。

多くの人は20歳ぐらいから働き始め、60歳で定年を迎えます。つまり約40年働きます。
そしてその後100歳まで生きるとすると、40年分の蓄えをしなければならないということです。

今から50年前の1970年、日本人の平均寿命は、67歳です。
定年は55歳でしたから、老後は12年だったということです。

年金制度は、当時のそういった人の面倒を見るものとして設計されています。
しかし平均寿命はどんどんと延び、国に老後の面倒をすべて見てもらうのは無理、という現実がやってきたのです。

解決策はとてもシンプル

将来に向けたお金の不安をなくす方法とは何か。

1.若いうちにたくさん稼ぐこと。

これは能力的に恵まれた一部の人しかできそうにありません。

2.支出を抑えること

慎ましやかな生活を送ることは誰にでもやればできることです。

これら1.2.は、いろいろな本で紹介されていることです。
この本で紹介する、投資家的な解決策は次の通りです。

3.長く働き続けること

寿命が延びているということは健康寿命も延びているということです。
定年が延びていくことは自然なことでしょう。

4.収入の一部を投資に回すこと

   
長くコツコツと投資を行い、資産形成をしていくことです。

この4つは、どれが正解なのかということではなく一人一人が収入や生活に応じて組み合わせることです。

3つの誤解

将来の不安をなくす、投資家的な解決策がその通りに実行できるかというとそうではありません。

①自立する気持ちが欠けている人が少なくない

社会全体が成立するには、「自助・共助・公助」が原則です。
健康で元気に働ける人は自助をベースとし、事情があって働けない人を共助や公助でサポートしていくべきです。

社会全体の基本は、自己責任と自立であり、自分の人生は自分で支えるのが本来のあり方です。

②労働観

我慢するのが仕事だ、と思っている人が少なくありません。
今の仕事は、70歳になっても楽しく続けられるだろうかと、長期的な目線で考える必要があります。

③金融リテラシーの低さ

日本人の約50%もの人が投資について勉強もしてなく、やるつもりもないと考えています。
その背景には、投資は悪、という思い込みがあります。

今こそ生き方を変えるとき

金融庁の報告書は、高齢化社会を取り巻く環境変化について整理し、考えられる対応についてまとめたものでした。
しかし、メディアは、2,000万円足りない、というところだけ切り取ってセンセーショナルに報道しました。

そしてこの報道に多くの人が残念な反応を示しました。

これらを解決するためには、投資家が当たり前に考えている「思考」を手に入れ、日々の「習慣」を変えることです。

投資と聞いて、「お金でお金を増やすスキル」としか考えられない人は、これからの時代を生き抜いていくのは難しいでしょう。
投資=お金、というのは投資のごく狭い世界の話です。

投資という概念はもっと広く、深く、とてつもない力を持っています。

本書では、投資家の「思考」と「習慣」を具体的にわかりやすく紹介しています。
この本で人生100年時代を乗り切るヒントを得ましょう。

ABOUT ME
とおる
人生のいろいろな事情を経験してきた50代。 社会に出て、最初の20年はとにかくお金に無頓着。なぜ自分がこんなことになっているのかすらわからない状態。その後約10年、生命保険代理店で法人担当の仕事を週7日で勤務。多くの経営者と接するうちに、失敗の原因が見えてきて、ビジネス書を読み漁るようになる。時々、政治や歴史書を織り交ぜながら。