ファイナンス

お金の増やし方 今昔比較 高度成長時代はもう来ない

おじいちゃん、おばあちゃん世代はなぜお金を持っているのか?

昭和10年(1935年)生まれ86歳と、昭和50年(1975年)生まれ46歳の時代背景を見ると、おじいちゃん、おばあちゃん世代の時代は特殊だった!もう来ることはない。

どう特殊(良かった)な時代だったかというと、昭和10年世代の働いていた時代は、日本経済が成長し続けていた。つまり今日より明日、今年より来年と豊かになって行ったのだ。途中オイルショックによる狂乱物価を経験したこともあったが、インフレ指向で失業率も今では考えられない1%台だった。また、戦争を経験した世代で若いときはみんなが貧しい社会だったから質素な生活をするのが当たり前でもあった。

お金持ちの方程式は、

総資産=収入-支出+(資産×運用利回り)

経済が成長するから収入は上がる、質素な生活をしているから支出は抑えられ余剰金は増える。金利が高い時代だったから銀行に預けているだけで余剰金はどんどん増えていくからお金が貯まっていったのだ。

具体的に数字で見てみよう。

まずは経済成長率。昭和10年生まれ世代が社会に出て働き定年までの期間、(内閣府SNAサイト調べ)1956年から1995年の平均成長率は、6.06%

昭和50年生まれ世代、1996年から2019年までの平均成長率は、0.77%これでは今あぶらが乗ってる働き世代の45歳は給料も増えないよね。

インフレ率については、95年まではほぼインフレ時代だったが95年以降は逆にほぼマイナス、つまりデフレ時代になっている。インフレは失業率と深い関係がある。

景気が良くなると物価はあがる、つまりインフレ状態になる。だから雇用も増えるから失業率は下がる。

景気が悪くなると物が売れなくなるから物価は下がる。これがデフレ。雇用も減るから失業率は上がる。

実際の数字を見ると95年までは1%台、高くても2%前半であったが、95年以降は失業率は上がり続け、2001年からは5%台に到達している。

2013年から日銀が金融緩和政策に舵を切り、インフレ目標を2%まで良しとしたことで5%から2%前半まで落ち着いてきた。2020年はコロナ禍で2.8%と少し上昇したけど、これは仕方がない。

ちなみに、インフレ率を上げていくと失業率は下がるのだが、0%にはならない。職種とのマッチングが100%にならないからだ。したがって日本の場合2%前半まで落ち着くと、それ以上はインフレ率を上げても失業率は下がらなくなってくる(フィリップス曲線参照)。日銀がインフレ目標を2%にしたのはこのことが根拠。

金利は、例えばゆうちょ銀行の定期預金をみると、1961年から1995年の間は2%から7.5%と幅があるが、1995年以降1%を切ると過去10年は0.0いくらの世界で利息は無いに等しい。

昭和10年生まれ世代は退職金を貰い、例えば1974年のゆうちょ金利は、7.5%。10年満期の定期をすれば満期時に2倍に増えていることだね(72の法則参照)

昔の人は時代が良かったんだ、とも言えなくはないがあの時代は特殊であり、今の時代が当たり前なんだな。昔は考えなくても銀行の定期預金でお金を増やすことができていただけで、今の時代は考えれば良いだけなのだ。

調べてみると、もちろん元本保証の確定利回りっていうものは無いけど(あるって紹介される商品は詐欺だと思うこと)米国株のインデックスファンドは毎年良い運用実績を出している。これは未来を保証するものではないが20年30年と長期運用をすればおのずと良い結果が出る可能性は高い。と思う。

結論、これからの時代は、ファイナンスのリテラシーを高めること。考え調べて、お金持ちの方程式に当てはめることだ。

アイキャッチ画像:O-DAN
ABOUT ME
とおる
人生のいろいろな事情を経験してきた50代。 社会に出て、最初の20年はとにかくお金に無頓着。なぜ自分がこんなことになっているのかすらわからない状態。その後約10年、生命保険代理店で法人担当の仕事を週7日で勤務。多くの経営者と接するうちに、失敗の原因が見えてきて、ビジネス書を読み漁るようになる。時々、政治や歴史書を織り交ぜながら。