書籍の要約

お金のことを知ってお金に強くなる

お金とは何か?わかっているようで説明を簡潔にできるかというと、難しい。
学校では、国語や算数、理科社会を教えても、お金の授業をやっている学校は皆無だ。

お金が嫌いという人は多分いないと思うが、お金が大好き、というのがはばかれる謎の雰囲気を醸し出す日本。
そして、「守銭奴」等、金持ちを揶揄する言葉はたくさんあるが、その対義語は見当たらない。

『いま君に伝えたいお金の話』投資家 村上世彰著(幻冬舎)では、お金のプロが、ノウハウではなく考え方をわかりやすく解説している。若い人のみならず年配者も改めて読むと唸る本だ。

著者は、村上ファンドを設立し、元ライブドア社長であった堀江貴文氏と物言う株主として注目、どちらかと言えば(いや世間的には)嫌われるお金持ちであったが、読めばそうではないとよくわかる本だ。

ここでは、お金とは何かをピックアップして紹介しましょう。


お金って何だろう

お金は便利な「道具」

お金には3つの機能があります。

①何かと交換できる
②価値をはかることができる
③貯めることができる

お金はこうした機能を持った便利な「道具」であり、それ以上でも以下でもありません。
例えば、お金があるから争いが起きる、悪いことをする人が出てくるというが、それはお金に問題があるのではなく、扱う人の問題です。

また、お金をたくさん稼ぐことは悪いこと、のような風潮さえあります。
お金=汚いもの、とすることで、幸せの基準がお金そのものにならないようにしているのかも知れません。

社会にとってのお金

お金は「道具」であるのと同時に、人間の身体で言う「血液」みたいなものです。

十分な血液は、身体中を回って栄養や必要な成分を届けたり、不要なものを取り除いて健康を保ちます。
しかし、血液が不足したり、めぐりが悪くなると具合いが悪くなるように、社会の血液であるお金が滞ると社会も健康ではいられません。

今の日本社会は、お金はいっぱいあるのにうまくめぐっていないため長い不況が続いているのです。
なぜこうなっているかというと、バブル以降、会社は儲かっても先行きが不安なのでお金を貯めこんで次の投資に回してないからです。

お金と仲良くなる方法

お金と仲良くなるということは、本当の姿を知ることです。
そして、お金には恐ろしい魔力があるということを忘れないでください。

お金のことをよく知らぬまま大人になると、すぐこのお金の魔力に支配されてしまうのです。

お金をたくさん持っている人のほうが、持ってない人よりも偉く見えないか?
値段が高いものの方が、安いものより良く見えないか?
お金をたくさんもらえる仕事の方が、もらえない仕事よりすごいと思わないか?

このように、思いあたるふしがあるとしたら、それはお金の魔力に惑わされているということです。

なんでも高いものの方がいい、稼げるだけ稼ぐのがいいと、お金だけを追いかけてしまうと、どこまで走ってもゴールできないマラソンをしているような人生になります。
お金は大切だけど、豊かな人生を送るための手段でしかありません。

お金に縛られず、お金に支配されないで生きていくためには、お金とは違う基準「ものさし」を自分のなかで作ることが大事です。
その「ものさし」とは、自分なりの「幸せ」の基準です。

お金と向き合うための覚悟

お金は稼いで貯めて、回して増やす。これが基本です。
でも、世の中には、お金が貯まっていなくても「お金を借りて使う」という選択肢もあります。

借りるのは簡単

借金は、借りるときは楽なのです。
例えば、学生ローンを借りて進学する際、毎月8万円を借りると4年間で384万円のお金が手に入ります。

返済は卒業して社会人になってからでいいので、お金のことを心配せずに学業に専念できます。

けれども、借金は必ず返さなければならないものです。
社会人になって、毎月8万円返しても4年はかかります。

もちろんその金額では負担が大きいので、2万円とか3万円ずつ返すのですが、返済期間は10年、20年とかかります。
その間に利息も増えるし、返済が滞ると延滞金がかかり、返すお金はどんどん増えていきます。

学生ローンは便利な制度ではありますが、こういった落とし穴があります。
大学でも行って勉強しようかなと、気楽な気持ちで利用するものではありません。

お金を借りるということは、トランポリンに乗るようなもので、自分の力では飛べない高さまで飛ばさせてくれます。
しかし、より高く飛んでうまく着地できなかったときは大きなダメージを受けます。

自分へのダメージはもとより、周りの大切な人の人生まで壊してしまいかねないことを理解してほしいのです。

村上氏のお父さんも投資家で、子供の時から仕事の話をよく聞かせてもらってたそうです。
一度お父さんが投資の大勝負に出たことを伝えられた時、もしかしたら今の暮らしはできなくなるのかもしれない、と大きな不安に襲われたそうです。

幸い、その投資はうまくいったようで、思っていた不安は現実のことにはならなかったのですが、このような体験があって、お金と向き合う覚悟が身についたということです。
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ABOUT ME
とおる
人生のいろいろな事情を経験してきた50代。 社会に出て、最初の20年はとにかくお金に無頓着。なぜ自分がこんなことになっているのかすらわからない状態。その後約10年、生命保険代理店で法人担当の仕事を週7日で勤務。多くの経営者と接するうちに、失敗の原因が見えてきて、ビジネス書を読み漁るようになる。時々、政治や歴史書を織り交ぜながら。