書籍の要約

『お金持ち』になりたいのなら、専業主婦になってはいけない!

お金持ちの方程式

総資産=収入-支出+(資産×運用利回り)

まずは、収入より「はるかに」低い支出で生活する習慣を身につける、ことは前に述べた。
それができるようになったら、収入を増やして投資資金の最大化を図る。

収入を増やすことは簡単ではないが、誰にでもできることがひとつある。

それは、結婚したら「共稼ぎ」で世帯収入を最大化することだ。

『2億円と専業主婦』橘玲著(株式会社マガジンハウス)

2017年に親本にあたる『専業主婦は2億円損をする』を出版し、「炎上」したそうだ。
女がそんなに稼げるわけがない、好きで専業主婦をやっているわけではない、と。

この親本が出版され、また、期間限定で電子版で無料配布されたところ、社会は大きく変化した。
欧米のように、専業主婦であることが恥ずかしいことだという社会が10年もすれば来ると思っていたら2年でそうなってきたのだ。



これを踏まえて、著者は改めてリメイクしたのが、今回の本である。

画像:かわいいフリー素材集いらすとや

専業主婦という選択が不合理な理由

大卒の女性が60歳まで働き続けた時の平均的な生涯賃金は(退職金除く)2億円。
自由な市場経済において、「豊か」になるには経済合理的な選択を積み重ねるしかありません。

夫の病気や失職、離婚など、ちょっとしたきっかけで家計が行き詰まる大きなリスクを専業主婦は抱えています。
ファイナンス理論の基本中の基本は、「リスクはできるかぎり分散する」です。

「専業主婦=幸福」から、子供の手が離れたら働くのが当たり前になり、そして正規・非正規の生涯賃金格差が1億4千万円もの試算があります。
これからは、子供が生まれてからも正社員のまま、夫婦共稼ぎを続けていく時代です。

専業主婦から共稼ぎへの大きな変化の背景

①少子高齢化で人手不足になり、女性や高齢者が働きやすくなった。
②真正保守の安倍政権ですら、すべての女性が輝く社会づくり、を掲げて女性の労働参加を促すようになった。
③働き方改革でサラリーマン(正社員)の身分が不安定になり、一部世帯所得が減っている。

男は外で働き、女は子育てに専念するのが日本の美しい伝統、などと言われてましたが今では誰もそんなことを言わなく(言えなく)なりました。

日本は戦後、1955年から1973年にかけて、いわゆる高度成長期を経験しました。
この期間は、65年66年の不況時を含めても、平均10%の経済成長をしています。
また、その後1991年まで安定成長期があったので、給与は毎年上がるものとし、女性は安心して専業主婦になれたのです。
これは、戦後の復興需要と朝鮮戦争特需、そしてもともと持っていた日本のポテンシャルの高さがうまく良い方に働いた結果に過ぎないのです。
このような時代が、ふたたび来ることは想定しない方がいいでしょう。

親本の設定読者は、学生、結婚前の働く女性でしたが、出産後も共稼ぎを続けている女性や専業主婦にも読まれました。
しかしそれ以上に驚いたのは、男性の読者から大きな反響があったことです。

今の日本には、自分一人の稼ぎで妻子を養い、マイホームのローンを払い、子供を大学まで出し、老後のための資産形成をするなんて絶対無理だ、と悩んでいるたくさんの男たちがいます。




働く大卒女性の平均的な生涯賃金は2億円あるのです。
世帯収入を増やすのに、夫が深夜まで残業したり休日に副業をするよりも妻が働く方が簡単なのは誰でもわかることです。

この本には、共稼ぎをしていくうえでのいろいろな問題や疑問点についてわかりやすく解説してあります。
総資産を増やして、お金から自由になりたい人はぜひ参考にしていただきたい。

アイキャッチ画像:O-DAN

ABOUT ME
とおる
人生のいろいろな事情を経験してきた50代。 社会に出て、最初の20年はとにかくお金に無頓着。なぜ自分がこんなことになっているのかすらわからない状態。その後約10年、生命保険代理店で法人担当の仕事を週7日で勤務。多くの経営者と接するうちに、失敗の原因が見えてきて、ビジネス書を読み漁るようになる。時々、政治や歴史書を織り交ぜながら。